劇場情報
5月の花嫁学校
良き妻の条件。それは、 自由であること!
フランス初登場1位の大ヒット!! ジュリエット・ビノシュ主演最新作!!5月の花嫁学校 5月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開!
5月の花嫁学校
1967年、アルザス地方の花嫁学校。パリから届いた“自由”の風に乗り、先生と生徒たちの革命がはじまる!?フランスの名女優たちが奏でるカラフル&キュートな人生賛歌!
1967年、アルザス地方の花嫁学校。パリから届いた“自由”の風に乗り、先生と生徒たちの革命がはじまる!?フランスの名女優たちが奏でるカラフル&キュートな人生賛歌!
5月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開!
2020年/フランス/フランス語/109分/シネスコ/5.1ch/原題: La bonne épouse /英題:How to be a good wife/日本語字幕:井村千瑞/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム  PG12 © 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA © Photo 2019 : Carole BETHUEL - LES FILMS DU KIOSQUE
2020年/フランス/フランス語/109分/シネスコ/5.1ch/原題: La bonne épouse /英題:How to be a good wife/日本語字幕:井村千瑞/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム  PG12 © 2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINÉMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA © Photo 2019 : Carole BETHUEL - LES FILMS DU KIOSQUE

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Trailer

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Introduction

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フランスを代表する3人の大女優たちが花嫁学校の教師をパワフルに熱演!!
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フランスを代表する3人の大女優たちが花嫁学校の教師をパワフルに熱演!!
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 フランスを代表する大女優のジュリエット・ビノシュ。近年は『冬時間のパリ』(18)や『私の知らないわたしの素顔』(19)など、コメディとシリアスを軽やかに行き来し、デビュー以来変わらぬ魅力を振りまいている。最新主演作の本作では、ビノシュのフィルモグラフィ史上最もカラフルでキュートでドタバタなコメディに挑戦。第2次世界大戦後、理想の良妻賢母を育成する花嫁学校で、垢抜けない少女たちをビシバシと鍛える鬼校長を嬉々として演じているのだ。若い女優たちを従えての堂々たるクライマックスは、観客の度肝を抜くことまちがいなし!
 ビノシュと共演する女優陣も超豪華だ。本作の監督であるマルタン・プロヴォと初タッグを組んだ『セラフィーヌの庭』(08)でセザール賞主演女優賞を受賞したのをはじめ、ジャン・ピエール=ジュネ監督作『ミックマック』(09)の料理番や『神様メール』(15)で母(女神)役を演じたヨランド・モローは、夢見る少女のまま中年になったギックリ腰気味の料理の先生に。日本でもヒットした若返りコメディ『カミーユ、恋はふたたび』(12)で監督、脚本、主演の3役をこなした才女、ノエミ・ルヴォウスキーは、迷信を信じる一方で、戦時中はレジスタンスとして戦った熱き修道女をそれぞれ演じている。本作でも衝撃の体当たりで爆笑を誘うので、お見逃しのないように。 さらに、本年度セザール賞では、ヨランド・モロー、ノエミ・ルヴォウスキーが助演女優賞に、ビノシュ扮するポーレット校長の昔の恋人を演じたエドゥアール・ベールが助演男優賞に本作でそれぞれノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞した。

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Story

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 1967年。美しい街並みとぶどう畑で有名なフランスのアルザス地方。小さな村にあるヴァン・デル・ベック家政学校に、18人の少女たちが入学した。校長はピンクのスーツを粋に着こなすポーレット(ジュリエット・ビノシュ)。経営者は夫のロベール(フランソワ・ベルレアン)だ。講師陣は迷信を信じる修道女、マリー=テレーズ(ノエミ・リヴォウスキー)と、ポートレットの義理の妹で料理長のジルベルト(ヨランド・モロー)だ。2年間で完璧な主婦に変身させる授業は、女性解放運動の風を感じる少女たちには時代遅れで、納得できないことばかり。美容師になりたい、法律を勉強したい、親が決めた結婚なんてしたくないと反発しながらも、お金も学歴もない彼女たちは大人の決めた道に進むしかなかった。
 ある日、莫大な隠れ借金を遺してロベールが急死した。日々、夫の事業を支え、夜のお勤めにも渋々おつきあいしていたのに、こんなひどい仕打ちが待っていたとは……。ポーレットは破産寸前の学校を救うために、取引先の銀行に駆け込む。そこで待ち構えていたのは、第2次世界大戦で彼女と死に別れたはずの恋人、アンドレ(エドゥアール・ベール)だった。30年振りの再会に興奮を隠せない彼はウルトラC級の解決法を提案。ポーレットを破産危機から救出し、心の奥にしまっていた情熱に火をつけたのだった。
 学校再建に必死なポーレットは経営を学ぶうちに、ロベールが前時代的な考えで自分とジルベルトを家に縛り付けていたことに気づく。そして、ある生徒の1人が起こしたトラブルをきっかけに、ポーレットと生徒たちは自分らしい生き方に目覚めていくのだった。
 折しもパリを始めフランス全土では、社会変革を求める五月革命が勃発し、大混乱に陥っていた。ポーレット率いる新生ヴァン・デル・ベック家政学校の運命やいかに!?

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監督のことば

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私は実家の台所にある棚の引き出しに、「若い夫婦のためのガイド」という本が入れてあったことを今でも覚えている。1960年代末は、母が台所を取りしきっていて、父は食卓について新聞を読みながら食事が出てくるのを待っていた時代だ。1968年以前は、それが当たり前だった。何百年も前から続いてきた「男は、自分の家を切り盛りする妻をめとるべき」というルールに対して、女性たちが反論することは許されなかった。このルールがすべてを物語っている。私の母は、食材の買い出しに行き、食事のメニューを考え、子どもである私たちに服を着せ、台所で食事の準備をしながら私たちに宿題をさせ、教科書の朗読をさせた。何よりも記憶に鮮明に残っているのは、父は一家の稼ぎ手であることを理由に、一切手伝わなかったことだ。私たちが「ご飯だよ!」と呼ぶのを待っていて、食卓につくと、まず自分に食事が出されることを当然と考えていた。母は、そんな父によく腹を立てていたものだ。
また、母は夏休みになると私たちの世話をさせるために、若い女性たちを雇うことがあった。母は彼女たちのことを「若い娘さんたち」と呼んでいた。この女性たちは、いわゆる花嫁学校の生徒で、貧しい家庭、特に農家の出身が大半だった。
1960年代のフランスは、まだ発展していない農村部が多く、そのような地域で育った少女たちにとっては、花嫁学校に行くことで裕福な家庭の男性と結婚したり、都会で家政婦の仕事に就いたりでき、農家の嫁という厳しい生活から免れる希望を見出せた。私の母が雇った若い女性たちのほとんどは、海を見たことさえなかった。1960年代では、当たり前のように、海外に行ったことのない男女が大勢いたのである。

このような学校は、以前はあまりにもたくさんあったため、1968年5月以降に存続したものが一つもないというのは信じられないことである。農業系の高校になったものもあるが、それ以外の学校は、2年以内にフランス全土から消滅してしまったのだ。亭主関白な男性は少しずつ絶滅しつつある。男性は、夫と同様に手に職を持つ妻と家事と子育てを共有するようになった。男たちは無意識のうちにも、まるで調教でもするかのように女性を奴隷のように使ってきたが、それも今では、別の世界での話のように思える。 私がその世界にいたのは、遠い昔の話ではない。だからこそ、私はその世界のことをよく知っているのだ。しかし・・・
この数年で、全体主義の台頭や極右思想の影響で、女性たちを再び公の場から家庭に戻そうとする動きがある。女性たちは仕事ができなくなり、子供を生むか否かを自分で決断できなくなり、自由を失うということを意味する。2017年の大統領選挙のわずか数か月後に、中絶する権利についての議論が国会でなされるようになるとは、誰が想像していただろうか。
私は、さらにリサーチを深め、新しい領域とまではいかなくとも、せめてこれまでとは違った領域に足を踏み入れたいと思った。もちろん、女性というテーマでそれを実現したいと思ったのである。変化をもたらすことのできる有能な女性たちが笑いで我を忘れるような作品にしたかった。その笑いとは、悲劇から生まれるもので私たち誰もが体験したことのある笑いである。私たちは笑わなければ、自分自身や人間の置かれている状況を受け入れることができない。私たちの母親の世代も、祖母の世代も本作で描き出されている状況を体験している。それがはるか昔のことに思えるだろうか?実は、そんなに昔のことではなく、私たちは笑うことによってそのような世界から遠ざかることができるのだ。
―マルタン・プロヴォ

監督プロフィール

1957年生まれ。フランス・ブレスト出身。2008年、フランスに実在した素朴派の女性画家セラフィーヌ・ルイの生涯を描いたヒューマン・ドラマ『セラフィーヌの庭』が批評家から絶賛され、興行的にも成功を収める。同作で初タッグを組んだヨランド・モローの主演女優賞をはじめ、作品賞・脚本賞を含むセザール賞7部門を受賞。13年に公開された伝記ドラマ『ヴィオレット ある作家の肖像』でも監督・脚本を務め、女性として初めて自らの生と性を赤裸々に書いた実在の作家ヴィオレットの実像を、彼女の才能を見出し支え続けたボーヴォワールとの絆を軸に描き、優れた脚本と大胆な構成、みずみずしい自然描写などが高く評価された。さらに17年に公開された『ルージュの手紙』では大女優カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロの初共演を実現させ話題となった。

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★ ★ ★ ★ ★
非常に完成度の高いコメディーだ!
- Marie Claire
素晴らしい女優とスマートなステージング!
大当たり!
- TÉLÉRAMA
この女優トリオから生まれる幸福と熱意に
抵抗することは不可能だ!
- À VOIR, À LIRE
軽快なリズムとシャープで清々しいセリフ!
- FEMINA
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ジュリエット・ビノシュ
ジュリエット・ビノシュ
ジュリエット・ビノシュ
1964年3月9日パリ生まれ。1983年パスカル・カネの「Liberty Bell」で映画初出演。初主演のアンドレ・テシネ監督『ランデヴー』(85)でロミー・シュナイダー賞を受賞しセザール賞主演女優賞候補となる。レオス・カラックス監督『汚れた血』(86)で再び同賞にノミネートされたことで国際的にも注目され、フィリップ・カウフマン監督『存在の耐えられない軽さ』(88)のヒロインに抜擢された。続くカラックスの『ポンヌフの恋人』(91)でヨーロッパ映画賞を受賞。以後、ルイ・マル監督『ダメージ』(92)などの英語作品にも出演。クシシュトフ・キェシロフスキ監督『トリコロール/青の愛』(93)でヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞、アンソニー・ミンゲラ監督『イングリッシュ・ペイシェント』(96)で、アカデミー賞助演女優賞、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。そして2010年、アッバス・キアロスタミ監督『トスカーナの贋作』でカンヌ国際映画祭女優賞と、世界三大映画祭で女優賞を制覇した。 名匠たちのコラボレーションも多く、主な出演作として、ラッセ・ハルストレム監督『ショコラ』(00)、セドリック・クラピッシュ監督『Paris』(08)、オリヴィエ・アサイヤス監督『夏時間の庭』(08)『アクトレス~女たちの舞台~』(14)『冬時間のパリ』(18)、河瀨直美監督『Vision ビジョン』(18)、クレール・ドゥニ監督『ハイ・ライフ』(18)、是枝裕和監督『真実』(19)、など。次回作は、イラクで人質になり生還した著名なジャーナリスト、フロランス・オブナが書いたベストセラー小説を映画化した注目作「Le Quai de Ouistreham」が待機している。
ヨランド・モロー
ヨランド・モロー
ヨランド・モロー
1953年2月 27日ベルギーのブリュッセル生まれ。1982年に舞台女優として一人芝居に出演、フランスやスイスなどを回る。1985年アニエス・ヴァルダ監督の『冬の旅』で映画初出演を飾った。2001年に大ヒットした『アメリ』ではコンシェルジュ役で出演し、2004年に自身が監督・脚本・主演をこなしたコメディ『Quand la mer monte...』でセザール賞主演女優賞と新人監督賞を受賞した。マルタン・プロヴォ監督と初タッグを組んだ『セラフィーヌの庭』(08)では、2度目のセザール賞主演女優賞を獲得。全米映画批評家協会賞の主演女優賞も受賞した。近年では、セルジュ・ゲンスブールの伝記映画『ゲンスブールと女たち』(10) 、フランソワ・オゾン監督『危険なプロット』(12)、モーパッサン原作の『女の一生』(16)など。フランスを代表する名女優である。
ノエミ・ルヴォウスキー
ノエミ・ルヴォウスキー
ノエミ・ルヴォウスキー
1964年12月14日パリ生まれ。大学卒業後、フランスの国立映画学校(FEMIS)に入学。同校の同級生であったエマニュエル・ドゥヴォスを主演に迎えて撮った短編『Dis-moi oui, dis-moi non』(89)で監督デビュー。アルノー・デプレシャン監督作 『二十歳の死』(91)や『魂を救え!』(92)などの制作に参加した後、『私を忘れて』(94)で長編監督デビューを果たし、テッサロニキ国際映画祭最優秀脚本賞受賞や仏映画誌カイエ・デュ・シネマの年間ベストテン選出など、高い評価を受ける。続いて『人生なんて怖くない』(99)で、ジャン・ヴィゴ賞やロカルノ国際映画祭銀豹賞を受賞。近年では、『カミーユ、恋はふたたび』(12)や『マチルド、翼を広げ』(17)を手がけ、フランスを代表する監督である。
女優としてはイヴァン・アタル監督作『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』(01)でデビュー。その後ブノワ・ジャコ監督作『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)などに出演。セザール賞主演女優賞に1度、助演女優賞には6度もノミネートされるなど、演技力も高く評価されている。
エドゥアール・ベール
エドゥアール・ベール
エドゥアール・ベール
1966年12月1日パリ生まれ。18歳でフロラン演劇学校に入学。その後、ラジオのパーソナリティーから、テレビ・映画へと活動を広げ、近年でもセザール賞やカンヌ映画祭の司会などを務める。主な作品に『モリエール 恋こそ喜劇』(07)、『チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜』(11)、『今さら言えない小さな秘密』(18)などがある。